火山都市国際会議 Cities on Volcanoes
火山都市国際会議は、火山学分野の国際学術組織であるIAVCEI(国際火山学地球内部化学協会)がほぼ2年おきに開催している国際フォーラムです。この大会は、火山学だけではなく様々な分野の研究者や行政関係者、防災関係者が火山活動の社会に与える影響について議論する会議であり、危機管理、都市計画、社会学、心理学、教育なども含んだ連携作業を行うことにより、火山災害の軽減を目指しています。
同会議はこれまでにイタリア・ローマおよびナポリ市(1998)、ニュージーランド・オークランド市(2001)、ハワイ・ヒロ市(2003)、エクアドル・キト市(2006)で開催されおり、第5回となる島原大会はアジアで初めての開催となります。
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日本の火山災害と会議の意義
日本では100を超える活火山が存在し、毎年、複数の火山が噴火しています。近年の雲仙岳、有珠山、三宅島の噴火災害は国民の記憶に新しいところです。また、300年の眠りについている富士山や、九州や北海道のカルデラ火山がいつどのように噴火するかについては国民の大きな関心事となっています。最近では、全国の活火山地域のハザードマップ作りや、砂防対策、研究者と自治体等が一緒になった啓発活動など、火山防災に関する様々な取り組みが積極的に行われています。
このような日本の防災への取り組みと経験および火山研究の成果を、国の内外の研究者、行政関係者等に紹介し、火山防災について意見交換することは、地球上の人間が火山と共生していく上で極めて重要です。また、多くの火山を抱えるアジア諸国の関係者も招待し、それぞれの体験や意見の交換を行うことも日本の重要な国際貢献の一つといえます。この会議では、島原を舞台として日本とアジアからの貴重な教訓と情報を発信します。
雲仙・普賢岳の火山災害と復興
雲仙・普賢岳は長崎県島原半島中央部にそびえる活火山で、1990〜95年の噴火では約2億立方メートルの溶岩が噴出し、大きな溶岩ドーム「平成新山」を形成しました。1991年6月3日にはその一部が崩壊して大きな火砕流が発生し、住民やマスコミ・防災関係者など43名が犠牲者となり、多くの家屋が焼失しました。また土石流により下流の家屋や田畑が厚い土砂に埋没しました。
しかし住民と行政が一体となった復興運動の推進、無人化工法による土木工事など、その復興プロセスは、2000年の有珠火山噴火や三宅島噴火の際にも大きく生かされました。
また、200年前の眉山崩壊や津波被害は世界有数の火山災害として知られ、さらに2004年に世界で初めて成功した火道掘削による地下マグマの直接採集など、世界最先端の火山研究などでも雲仙・普賢岳は注目を集めています。
この会議では全国の火山関係者が多数参加して世界の関係者と意見交換を行い、火山と共生する都市(まち)づくりをアピールしていきます。
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